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親父の背中・男の背中

親父の背中・男の背中

「お父さんの背中を追いかけていきます。どうか見守ってください。」

 今年も多くの年賀状が届いた。私は,生来ものぐさであるが、郵便物の類だけは丁寧な保管を心掛けるようにしている。先日も賀状の整理をしながら、今までの郵便物に目を通していた時、ある手紙の一文に強く心が残った。 
 平成21年11月に57歳の若さで急逝した、小学校からの友人M谷君の遺児から頂いた満中陰の挨拶状の一文である。男の子3人の父親であるM谷君、M谷君の家族関係がどのようなものであったのかが、垣間見られるような素晴らしい挨拶状であった。
 
 この挨拶状に使われた<背中・親の背中>に思いを馳せてみた。

 古来よく言われる言葉に、「子は親の背中を見て育つ。子供は親の言いなりにはならない。」
 自戒を込めて書くと、親が「ああしろ。こうしろ」といくら言っても、子供は決して親の言うようには育たない。子供は親と同じ仕草や行動をとる大人になる。ということを表した言葉である。
 つまり、親がいくら子供に「立派な人間になれ」と言っても、親がテキトーに暮らしていたら何にもならない。子供を怠け者にしたくなかったら、親自身が身をもって示さなければならない。
 
 身につまされる思いがよぎる。
 
 関連した言葉に「背を向ける」という言葉がある。「背を向ける」ことは、相手に対する無関心、あるいは無視などの拒否的態度の表れと見なされるのが普通である。
 
 私自身、「親の背中を観て育て」とは曲りにも言えた柄ではないが、子供たちにも世間にも「背を向けた」生き方はしてこなかったと、自負している。
 
 私の好む逸話の一つに、勇者の胸には幾線の傷跡があった。しかし背中には一つの傷跡もなかった。決して背中を見せずに戦ってきた証、決して逃げなかった証である。
 背中で何を考え、どんな行動で何を語るのか、人を引き付ける魅力が違ってくると思う。

 介護、特に在宅介護に従事して、多くの家族関係を観させていただいている。
「一度も親が背中を見せたことがない。」と思えるような家族も多々居られる。
「人は生きてきたように死んでいく。」という諺を思い出す事がある。肝に銘じてる名言である。

 東北のある地域で、家族同居の高齢者と独居の高齢者の方を対象に、自殺を考えたこと、またうつ症状の有無の調査結果が報告されていました。調査結果によると、同居の高齢者の方が自殺率が高く、うつ発症率も高い結果が報告されていました。
 家族の中で、遠慮し孤立し居場所を失う高齢者がおられることを示している。
 人が最も孤独感を覚えるときは、無視されていると感じる時だと思います。
 無視の反対は、<愛する>ことです。<愛する>とは、一人一人の人格を大切にし、尊重し思いやること、だと思います。

 同居、別居にかかわらず高齢者や障害者の方々に対して、これからも寄り添い、その方々に相応しい仕方で、「背を押してあげる」そのようなケアを心がけたいと思う。

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【名前】
おっちゃんヘルパー
【年齢】
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【一言】
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