Entries

同窓会余話として その1

     温柔敦厚

   同窓会余話 その1


 同窓会に参加すると、ノスタルジックな思い、羞恥の思いと共に、
センチメンタルな気持ちを味わう。

9月の初め、高校と大学の同窓会が倉敷と博多で開催され、2泊3日
の小旅行を楽しんだ。

高校の同窓会、懐かしくもあり少し気恥ずかしい。30数年ぶりの中○君、
初めて出席した川○君と出合う。一声二声瞬時にして「オイ・お前」に戻
る。旧来の友はやはり素晴らしい。テーブルを回りながら元気な声が飛
び交う。
女性連の決まり文句「私の事覚えとる?」すぐさま思い出せる方も少な
からず居られるが、大半は「ごめん。判らへん」の方ばかり。その中で
も特に親しく話が出来た藤○さん、同級生10数人と一緒に、彼女が演出
した劇を文化祭で演じたことを思い出す。忽ち関係者が同じテーブルに
集まり、ワイワイガヤガヤ賑やかに回顧談に花を咲かす。私はその劇
で、親父の背広を着て高校教師の役を演じた。演目が終わり、小道具の
出席簿を返すべく教員室に行く途中、幾人かのPTAのお母さん方から丁
寧なご挨拶を頂戴したことを思い出した。
何故かその頃から老けていたのか、今更ながら老け顔。今更ながら少
し感傷的になる。

一回りして、元のテーブルに戻る。同じクラスの○岡君が一人座ってい
る。ある種粛然とした雰囲気が漂う。
   何気なく「オイ、大人しいやないか。どうしたんや」
   その声を待ってたかのごとく隣席に寄って来る。
  それから○岡君が告白したこと。今までの浮かれ気分が雲散霧消。
同席していた宏一郎君共々真剣に聞き入る。

 ○岡君は大腸癌で余命2か月と診断され、今は小康状態を保っている
ので、今日の同窓会、皆に会いたくて来ることが出来た。今生の別れ
になると思う。と淡々と語られた。

 来た時から顔色が悪く、気にはなっていたが、まさか・・・。
返す言葉が見つからない。「お前ェ。ようきたな。頑張れよ。」と言
うのがやっと。

言ってから「何が頑張れや」「精一杯頑張ってるやないか」
自問自答の繰り返し。励ましの言葉、癒しの言葉一つ掛けられない自
分が腹立たしい。

2次会3次会と続き最後の店として、倉敷に帰ると必ず寄っている同級
生の店「素隠居」で、宏一郎君と二人きりで同窓会の余韻を楽しんだ。
しかし、思い出すのは○岡君の事ばかり、私が「俺がもし余命2か月なら
同窓会に行くやろか?」すかさず、宏一郎君「お前なら出てくるやろなぁ」
「俺もそう思う。お前なら?」 宏一郎君「俺なら行かんなぁ」
私「そん時には俺が担いでも連れて行く。」
沈みがちな気持ちを奮い立たすように、他愛もない話に終始する。

二人きりで余韻を楽しんでいた時、私たちを探して男女入り混じった10
数人が乱入して来た。俄然4次会の雰囲気に変わる。その中、書道家の
S石さんから、冒頭の書額をプレゼントされた。このブログを見てくれる
数少ない友人の一人S石さん、前回のブログを見て「加藤君には絶対無
理な言葉だから、机の前にでも飾って、日々研鑽して・・」との有難き
言葉と共に頂いた。
彼女からは以前にも当社の社是の書額を頂いて飾らしてもらっている。
      感謝している。

今回、紙面には書き尽くせぬほど、色々感慨にふける事の多々あった同
窓会であった

○岡君、安らかな最後を迎えられますよう心よりお祈り申し上げます。
スポンサーサイト



Appendix

プロフィール

【名前】
おっちゃんヘルパー
【年齢】
65歳
【一言】
≪絆≫を大事に。
ヘルパーステーション
ケアプランセンター
お結び
お気軽にお問い合わせください。

最新記事

最新トラックバック

カテゴリ

検索フォーム

QRコード

QRコード