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老人パワー 侮るなかれ!!
恐るべし老人パワー
毎週火曜日の午後、西支所(ウェスティ)で開かれているカラオケクラ
ブ「さくら会」に出掛けるようになった。83歳のS.Yさんの移動介助で
行っている。S.Yさんは何よりカラオケが好きである。北島三郎、鳥羽
一郎の曲をよく歌われるそうである。20数年続いている「さくら会」の
主要メンバーの一人で、かつては会長もされていたとお聞きした。
病のため左下肢を無くされ、車椅子生活のS.Yさんは、2年余りカラオ
ケから遠ざかり、闘病生活を送られていた。
今年の7月、初めて介護保険を利用されることになり、契約に訪問した
際、移動支援事業の制度があることをお知りになられて、早速手続きを
進め7月の末から念願のカラオケに出掛けられるようになった。
初日のS.Yさんは大変だった。メンバーの皆様から大歓迎を受けた
S.Yさん、終始、涙、涙、涙。元々涙もろい性格も相まって、S.Yさんの
順番がきて熱唱の最中も涙声、握りしめたハンカチも涙でぐしょぐしょ
になる始末。
S.Yさんの涙もろい性格をよくご存じの奥様が、出がけに大きめの
新しいハンカチを渡していた意味がよく判った。
帰りがけもメンバーの方々から熱い声援を送られ、またまた涙顔で帰
路に就く。帰る道中も興奮気味にお話しされるS.Yさん、余程嬉しかっ
たのかと思うと、ヘルパー冥利に尽きる仕事に改めて生きがいを感じた。
ところで、表題の「恐るべし老人パワー」はS.Yさんの事ではない。
さくら会のメンバーの方々のことである。最高年齢85歳、平均年齢77~
78歳の男女20数名が毎回参加される。そのほとんどの方が20数年前の
創立時のメンバーだと言われる。仲が良いものだと思う。またカラオケ
に対する熱意も凄いものだとも思う。
昨日、メンバーのお一人のWさんの隣の席に座った。熱唱タイプのW
さん。いつも小さなカセット式の録音機を持ってこられる。音符入りの
歌詞も大きめにコピーしてご持参される。
何気なくWさんの歌詞のファイルを見た。「24年8月新曲リスト」と
表題の付いた1枚のコピー。御了解を得て見させてもらう。歌手、曲名、
カラオケ番号等が書かれていた。驚いたのは、そこに書かれた曲名。
今の今まで皆様が歌ってきた曲名がズラリと並んでいる。今月出た
新曲を77,8歳の御老人が、音程もしっかりと熱唱されている。
皆様一様に上手い。「驚いた」とWさんに正直に伝える。
他のリストも見せてもらう。「24年7月・・・」そこに書かれている
曲も何回もお聞きした曲である。
「さくら会」は新曲を歌う事で有名なのだともお聞きした。
次にWさんが歌われた曲も今月の新曲であった。
メンバーの方はカラオケ教室にも通われて、そこで新曲をマスター
してきては、ここで披露しているそうである。その熱意に頭が下がる。
それも77,8歳の方々である。61歳の私など全くの小僧扱いである。
いつも飴玉を渡してくれるご婦人もいるぐらいである。まったく子供
扱いの感がするが、正直腹も立たない。
老人パワー侮るなかれ!
また、西支所では月曜日~金曜日までの毎日、午前と午後の2回
さくら会と同様な会がそれぞれ10組あるとのこと。どの組も同じ
ような年齢構成らしい。2百数十名の老人が週1回カラオケに興じる
様はある意味壮観でもある。
老人パワー恐るべし。
毎週火曜日の午後、西支所(ウェスティ)で開かれているカラオケクラ
ブ「さくら会」に出掛けるようになった。83歳のS.Yさんの移動介助で
行っている。S.Yさんは何よりカラオケが好きである。北島三郎、鳥羽
一郎の曲をよく歌われるそうである。20数年続いている「さくら会」の
主要メンバーの一人で、かつては会長もされていたとお聞きした。
病のため左下肢を無くされ、車椅子生活のS.Yさんは、2年余りカラオ
ケから遠ざかり、闘病生活を送られていた。
今年の7月、初めて介護保険を利用されることになり、契約に訪問した
際、移動支援事業の制度があることをお知りになられて、早速手続きを
進め7月の末から念願のカラオケに出掛けられるようになった。
初日のS.Yさんは大変だった。メンバーの皆様から大歓迎を受けた
S.Yさん、終始、涙、涙、涙。元々涙もろい性格も相まって、S.Yさんの
順番がきて熱唱の最中も涙声、握りしめたハンカチも涙でぐしょぐしょ
になる始末。
S.Yさんの涙もろい性格をよくご存じの奥様が、出がけに大きめの
新しいハンカチを渡していた意味がよく判った。
帰りがけもメンバーの方々から熱い声援を送られ、またまた涙顔で帰
路に就く。帰る道中も興奮気味にお話しされるS.Yさん、余程嬉しかっ
たのかと思うと、ヘルパー冥利に尽きる仕事に改めて生きがいを感じた。
ところで、表題の「恐るべし老人パワー」はS.Yさんの事ではない。
さくら会のメンバーの方々のことである。最高年齢85歳、平均年齢77~
78歳の男女20数名が毎回参加される。そのほとんどの方が20数年前の
創立時のメンバーだと言われる。仲が良いものだと思う。またカラオケ
に対する熱意も凄いものだとも思う。
昨日、メンバーのお一人のWさんの隣の席に座った。熱唱タイプのW
さん。いつも小さなカセット式の録音機を持ってこられる。音符入りの
歌詞も大きめにコピーしてご持参される。
何気なくWさんの歌詞のファイルを見た。「24年8月新曲リスト」と
表題の付いた1枚のコピー。御了解を得て見させてもらう。歌手、曲名、
カラオケ番号等が書かれていた。驚いたのは、そこに書かれた曲名。
今の今まで皆様が歌ってきた曲名がズラリと並んでいる。今月出た
新曲を77,8歳の御老人が、音程もしっかりと熱唱されている。
皆様一様に上手い。「驚いた」とWさんに正直に伝える。
他のリストも見せてもらう。「24年7月・・・」そこに書かれている
曲も何回もお聞きした曲である。
「さくら会」は新曲を歌う事で有名なのだともお聞きした。
次にWさんが歌われた曲も今月の新曲であった。
メンバーの方はカラオケ教室にも通われて、そこで新曲をマスター
してきては、ここで披露しているそうである。その熱意に頭が下がる。
それも77,8歳の方々である。61歳の私など全くの小僧扱いである。
いつも飴玉を渡してくれるご婦人もいるぐらいである。まったく子供
扱いの感がするが、正直腹も立たない。
老人パワー侮るなかれ!
また、西支所では月曜日~金曜日までの毎日、午前と午後の2回
さくら会と同様な会がそれぞれ10組あるとのこと。どの組も同じ
ような年齢構成らしい。2百数十名の老人が週1回カラオケに興じる
様はある意味壮観でもある。
老人パワー恐るべし。
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